この快適なレストランは、確かに使える。
先見できる快適さに慣れきった近隣住民が、最も肩の荷を降ろした点は、モダンなメニューとその原色とコンテンポラリーな内装の刺激性だった。この店の登場に、近所のブルジョワな店がうめき声を上げたに違いない。カジュアルな雰囲気の中、気だてのいい住民達が、ピザとパスタの鞭打ちにやってくる。9種類の中から選べる、丸々と太ったピザは9〜17ユーロで、煙のたつパスタが、12ユーロ〜16ユーロ(大エビのパスタ)。
料理
イタリア料理の率直な喜びを、自宅でも味わってもらうためだろう。店はむしろ、テイクアウト重視な構想だ。そんなに悪くもないけれど、「生」を感じない。野菜の一皿はたしかに豪華だが、大した魅力もなく、タフなティラミスは真実味にかける。情熱のなさと高度なマーケティング効果にはあきれるものの、腹が減っていたら迷わず入ってしまうだろう店である。
ブラボ!
明確でデザインなメニューと良心的な価格。
残念
型にはまった料理
Via Nicolo
4, rue Nicolo - 75016 Paris
Tel : 01 45 20 20 20
www.vianiccolo.com
無休 1人約30ユーロ
Photo/F.Simon