パリのリヨン駅。
14時35分発の電車は数時間後に、僕らをトリノへと運んでくれる。
乗車時間は長い(5時間半)。しかしその遅さとどんどん遠くなっていく感覚は、旅行につきものだ。
田園風景の中で、村が遠くなってはまた現れ、小さくなっては、もやのなかへ消えていき、やがて日が暮れる。
トリノの駅に到着したのは、19時45分だった。
粗切りに切られた町の大通りを、タクシーが走る。
ラジオが流れ、耳にイタリア語のリズムが飛び込む。
この歓喜高まる潮(うしお)は、人生の喜びをたっぷりと教えてくれる。
1つ目のレストランは、Combal Zero。
本物のイタリア料理が食べれる店だ。シャトー・ド・リヴォリという名のサロンに、僕らが一番乗りだった。
Photo/F.Simon
(カナレにあるトンボリ村のホテルの部屋からの眺め。秋のヴォヤージュ第3日目を参照)
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