この類いの、愛らしくて、使い勝手が良くて、がんばり屋な小さなレストランは、どの国にだって存在する。誰にでも理解できる、最低限のシンプルなガストロノミーを追い求めるためだけに、四つん這いになって働くレストラン。
また面白いことに、最近ありがちなのは、パリに新オープンのいいビストロの多くが、外国人によって経営されていることだ。イギリス人、オーストラリア人、北アメリカ人、そしてたくさんの日本人。彼らは、じかに客と接触することに、心底喜びを感じているらしい。
今夜は、エトワール通りの裏道に隠れたレストラン「Hide」にやってきた。日本人の小林シェフが厨房に立つ。
この日のメニューは、西洋ネギのヴィネガー添え、タラの一皿、イチゴのタルトだった。
ボリュームがあって、元気な添え物もいい感じで、サービスは愛らしかった。
そして、勘定表を手に取った僕は、思わず相方と目を見合わせてしまった。
計算間違い?隠しカメラでどっきり撮影?
ポムロールを一本開けて、2人で90ユーロ。まちがいなく今月お勧めのビストロに決定。
「Hide」は、今日存在する多くのレストランの中でも、かけがえのないレストランの一つだろう。このジャンルのガストロノミーは、僕らが忘れかけている次元の料理だ。
Le Hide, Koba’s bistro
10, rue du général Lanrezac – 75017 Paris
T 01 45 74 15 81
土曜の昼と日曜定休
Map Web
PHOTO/DR
Kobaをご利用いただきありがとうございます。私は日本の愛媛県松山市からコメントをさせていただいております。名前は早川と言います。Kobaとは古い友人でパリの彼の店にはなだ行っておりません。機会を見つけて是非行ってKobaと会いたく思っています。Kobaによろしくお伝えください。
投稿情報: 早川康信 | 2010年5 月27日 (木) 14:26