どうして、どうしてだろう。
いい時間を過ごしてしまうと、とことんそれを追求したくなってしまう。
友人のフレデリック・ボナールと新しくオープンしたレストラン「パッサージュ53」を後にしたとき、彼のスクーターの座席の上で僕はあることを思いついた。
そんなわけで、僕らはリュプリックへと方向転換し、えもいえぬレストラン「キャルテ」へと向かった。
改めて言っておくが、僕らはすでに一式の夕食をすませていて、ワインもいい銘柄ばかりを空けていた。それもそのはず、僕の連れはフランス映画界の頂点とでもいえる友人との食事を兼ねていたからだ。
夜の10時半にこのレストランのドアを押した時、僕ら以外に人気はなかった。
ムース・オー・ショコラとシャトー・ヌフ・デュ・パプで再出発。
その後ははっきり言ってあまり覚えていない。
遠くに見える青い回転灯や建物のコード。ベットへ斜めに倒れて寝入ったことは覚えている。
ともかく、キャルテは営業が終わる時間にサービスが始まることでも、パリにある珍しいレストランの中の一軒だ。
尊敬!
Cartet
52 rue de Malte - 75011 Paris
T. 01 48 05 17 65
Map
パリ11区のレストラン
Photos/F.Simon
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