僕が、小銭や栄冠や平手打ちをあちらこちらに振りまき歩き、自己主張ばかりしている人間だと思わないで頂きたい。
僕は永遠と疑問を持ち続けるタイプである。
「ロジェ・ラ・グルヌイユ」について僕が記載した批評に対する反感を耳にしたとき、僕は躊躇なくこのレストランへ再度足を運んだ。
何がだめかって?
最善をつくしていないことと、不注意からいい品質を見過ごしてしまっていること。
確かに、赤ピーマンのムースとパルメザンのチュイールでできたこのトルトゥーのレムラードを前にしたら、我慢できずに飛びついてしまう。それでもそれを一度口に運べば、重たくてコンパクトすぎて繊細さに欠ける料理に遭遇する。
そんな一方、ニース風のカエルのもも肉はいい色がついた上に味もよく、ちゃんとした料理に仕上がっていた。
しかしまた、デザートのババオロムで再沈没。洞窟の奥深くで疲れきったババと爆弾みたいなホイップクリーム。
悲嘆。
ほらね。確かに前回の批評は辛口すぎたかもしれないけれど、現実からはそうも遠くはない。読者の意見も正しいけれど、僕の感想も完全に的を外れたものじゃないだろう。
2人で169ユーロは普通ともいえないしね。
前回の評価
Roger la Grenouille
26, rue des Grands Augustins - 75006 Paris
T. 01 56 24 24 34
Map
Restaurants Paris 6
Photo/F.Simon
Well written article.
投稿情報: Phyllis | 2009年4 月25日 (土) 21:41