プラダのパーティーでは数々のスターレットが宵を彷徨っていた。
シャンパーニュと高いハイヒール。驚愕心から、国外追放されたみたいな一軍を前にして戸惑わない。
正直、古い井戸みたいに野蛮すぎて、2時間近くうろうろしたが、たくさんの顔に陶酔し、視線をそらしては小鳥みたいに突っ立ったままで石像になりかけていた。
もう少しで「やんちゃ心いっぱいだけれど同情心も秘めた表情」をもつお寺の仏像になってしまうかと思ったくらいだ。
ニコラ・ブーヴィエの「アランおよびその他の場所の日記」(1990年Payot出版)に出てくる一文の引用。
Photo/F.Simon
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