オーナーは素晴らしい名前(フランソワ)を持っているものの、その表情にはどこか嘲笑感がみられた。ウェイトレスはテキパキしていてかわいらしかったけど。
ご近所さんと観光客、といった最高の客層。
ワインの種類は過少だが、メニューにはビストロらしい武器が揃っている。テリーヌ、西洋ネギのヴィネガーマリネ、エストラゴン風味の鶏肉のロティー、舌平目のムニエール風、仔羊の肩肉、牛肉のオリーブ添え等々。
しかし料理のレパートリーには限度があって、どの皿にも付いてくるグラタン・ドフィノワやへこんだ舌平目等、ビストロ以下の部分も見られた。
そうは言ってもこの雰囲気、燐客と肘をついて食事をする環境と運ばれてきた料理を大して評価しないと決め込んだ客層から、特に欠点のみられない店に感じられた。
Bon Saint Pourçain
10bis, rue Servandoni - 75006 Paris
T. 01 43 54 93 63
Map
www.aubonsaintpourcain.com
Photo/F.Simon
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