どうして?
好評はそれを受ける側にしても外野から見ている側にしてもかなり重たいものである。
このレストランは、世界でも屈指のレストランと言われている。厄介なバンドエイドだ。ランクインしているからではなく、噂がインフレーションしているように思えてしまう。
しかしこの昼は、巨大な大砲を扱うとまではいかなくとも、指先で風味を操った、ずいぶん正確でデリケートとも言える料理に、完全に魅了されてしまった。
となりのテーブルでは豪華な晩餐が繰り広げられていたが、今回の旅行日程をみても、僕のテーブルでは、立ったままブレーキをかけずにはいられなかったが。
パルミエの薄い葉っぱにのせられてきた姫ほたてや、小さな日本のキノコとキャッサバがベースのデザートで、僕は歓喜にひたった。
お金の匂いはするがリラックスした客層。ここの金持ちは容赦ないにしても、反撃的ではない。
ずいぶん気の利くサービス。僕が愚痴の多い客に見えたのかもしれないけど。
35ユーロ。そんなに高くはないが、確かにワイン抜きの料金。
Dom
Rua Barao de Capanema, 549
T. 30 88 07 61
www.domrestaurante.com.br
Photos/F.Simon
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