時々、レストランのサービスでついていないな、と感じる時がある。この日のランチがまさにそうだった。
12時から始まる昼のサービスに12時15分に到着した僕は、すでに3つのテーブルが埋まっているのを見ていた。
即時、僕は歓迎されざる客であることを察知する。
このでかいレストランの5分の4は空席なのに、どこの席に僕を当てるかにえらく時間がかかった。まるで厄介者。ついにテーブルを見つけてくれたかと思うと、目の前でほかのウェイターがその席はだめだと合図を出す始末。
「気にしないで。」控えめに僕は言ってみた。「そんなに長居はしないから・・・」
その一言が彼らをほっとさせたようだ。考えてもみてほしい。食べてすぐに退散する客ほど完璧な客はいないだろう。
妙な世界にいるもんだが、時々客なのに邪魔者扱いされている気分になるときがある。それは、まるでウェイター自身がこの時間に食事を取りたかったのに、客が到着したばかりにその希望がかなわなかったかのよう。
だから、冷蔵室に長くストックしてあっただろうデザートを口に運びながら、たいして気乗りもしないですばやく昼食を済ませた。
次回来るときには、後片付けでも手伝おうかと提案してみよう。
Cafe Llorca
19, Avenue Georges Gallice - 06160 Antibes
T. 04 93 61 08 70
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Photo/F.Simon
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