ハノイに到着した僕の体はぼろぼろだった。
バンコク乗り換えの15時間飛行。時差ぼけとじめじめした熱気と甘ったるい太陽。町は暑くて黒のベロアを思わせた。
イスタンブール以来、パレードの最頂点はマッサージだと把握していた。
飛行機から降りた僕はスーツケースを持ったまま夢のような巨大ハマムへ直行したっけ。薄切り肉みたいに大理石の上へ横になり、砕かれるままに、ぼきぼきと関節を鳴らされるがままになっていた。
一時間後、歓喜あふれる道に飛び出した僕は、トルコ語がいきなりしゃべれるかと思うくらい上機嫌だった。
それは、ここハノイでも同様だった。
ツラに電話を入れておいたら、シェラトンの駐車場まで僕を迎えに来てくれた。
本物の悦楽と僕を生き返らせた快感は、プロの腕前とオイル、そしてちょうどいい箇所への指圧がもたらした。
1時間半後にはまっさらの自分がいて、知らず知らず、水溜りの水しぶきやまだら模様の空に微笑みかけていた。
あなた方のために特別、ハノイのこのマッサージ店の電話番号をお教えしよう。09 04 24 13 14。
Body&Soulというこのマッサージ店は、一回30ユーロ前後。この町で一番お勧めできるマッサージ店に違いない。
皆さんの子供っぽい好奇心を満たすために一言。ツラは既婚で3人のかわいい子供の母親である。
Photo/F.Simon
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