時々、僕がファーストフードに行きたくなるのは、いいものを口にする幸福感とその特権を思い出して我に返るいい機会だからである。
しかしケンタッキーフライドチキンはそのトップだった。
確かに絶望といったら頂点格のサブウェイよりは陽気ではあるが、脂っこくて貧弱なその食べ物は、やっぱり気持ちが悪い。些細な幸福も隠れていなくて、全部が床レベル。
ティラミスにも、フライドポテトにも、(マクドナルドのキャラメル風味キットカット、マックフリーアイスクリームにあるような)悪趣味な幸福感さえ、どこにも見当たらない。
もっとおかしいのが、こんな食べ物を口にしながら、実際は地下のパーキングへダイレクトに自分の墓穴を掘っているっていうのに、トレーにひかれた紙には栄養バランス表示が掲載されていたことだ。
Photo/F.Simon
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