僕らが待ち望んでいるのは、途方もないことではない。カリカリのパンと、スウィングするような具と、ちょっとばかりの愛情がこもった、うまいサンドッウィッチ。これまでに、馬鹿馬鹿しい値段がつけられた、まずいサンドウィッチを、うんと見てきたんだから、もう値段なんてどうでもよくなる。
だから、キャトルヴァン通りの「ラ・クリムリー La Crèmerie 」のウィンドーで、それを見たときには、思わず鳥肌が立った。「リュクサンブールでのピクニック」と題した、ハーフボトルのシャンパーニュとサンドウィッチ2つのセット。So chic。僕は、ヤギのチーズ、ロケットサラダ、ペストとトマトのサンドウィッチ(6ユーロ)を選んだ。
サンドウィッチが威張りかえって、僕らを満喫させ、口の中を狂わせてしまう瞬間は、本物の悦楽だった。まるごと飲み込んでしまいたいくらいだ。
うまいサンドウィッチが食べれるとっておきの店をお持ちなら、僕は大歓迎だ。ついでに、もう一件、ぼくひいきの店を紹介しよう。キャプシーヌ通りの「ル・プティ・ヴァンドーム Le Petit Vendôme 」。すごくいい。このブログでも、いつか紹介したように思うが。
Photos/F.Simon
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