僕らの友人、ケイ・コバヤシは今もなお、かなり険しい道を通過している。
パリは、思ったほど優しくはない。特に、ことが外国人となると。よくありがちな話だが、8区に何かいい物件はないか、と尋ねるたびに、門前払いされる。パリでは珍しくない、ひどいあしらいと軽視の態度。確かに、8区は難しい地区ではあるが。
サンジェルマン市場のごく小さなレストランでさえ、その価格は僕の耳を聴覚障害にさせてしまうくらいだ。
その間、フランス語レッスンに通うケイのフランス語はぐっと成長し、スタージュも継続している。コペンハーグの「ノマ」、モンテカルロに「ルイキャンズ」、そして次回は京都の「瓢亭」。また、スイス、クリシエのレストラン、フィリップ・ロシェのような名高いレストラン等も食べ歩く。
そんな状況下でも、ケイはモラルをしっかりもち、2011年の1月には店を開きたい、と言い放つ。彼の貯金は、底が見えだした。もし、誰か興味のある方をおしりなら、是非連絡をいただきたい。
Photo/F.Simon
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