ビストロ、ポール・ベールと、それに隣接する姉妹店、レカイエ・デュ・ビストロを比較してみると、おもしろい。まるで、昼と夜。片方は大音響、大肉食、ワイン香、大胆さといった言葉がよく似合う一方、もう片方は、本日の魚料理の黒板メニューと共に、静かで落ち着いている。
客層も、天と地の差だ。レカイエ・デュ・ビストロでは、白ワインのグラスがよく傾くものの、客層はぐっとしなやかで、健康に気を使っている気配。ロベール・サバティエ Robert Sabatier は、白ワインは人を少しばかり辛口で意地悪にする傾向がある、と言ったが、間違いではないだろう。
僕も、その鋭利さと針状の性格が嫌いではない。
L'Ecailler du Bistrot
20, rue Paul Bert - 75011 Paris
1人約50ユーロ
Map
次回はパリの魚料理レストランを紹介。生ガキがうまいガルニエ Garnier、ル・ドーム Le Dôme、ル・ヴァンテアン Le 21、ル・デュック Le Duc、客層がどうしようもないラ・カグイユ La Cagouille。もっとあった気がするが・・・。
Photo/F.Simon
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