立ち止まってみたくなる時がよくある。今までしてきたことを、ざっと振り返ってみるためにも。こんなに早足で進んで、誰が追いかけてくるというんだ。僕の前を滑走する奴がいるのだろうか。
その時が来たら、立ち止まってみるのもいいかもしれない。舌平目のムニエールの前では、何度もやったことなんだが、答えは見つからなかった。上手にさっと消えて行く、美味な幸せ以外には。だから、スピードを上げて、ページをめくり、次へ進もう。
さて、僕の近況情報はというと。
ユーゴ・デノワイエとの共著本が、アースリン出版からでる。改めてここでもお話しする予定だ。
又、僕が首を長くして待っているもう一冊は、ロベール・ラフォン出版から発売予定の「Pars!」。2011年2月に発売が延びた。旅行、孤独、逃走がテーマの、かなりプライベートな内容に仕上がった。
他には?
ベイルートと東京の取材。
そして、ディレクト・ユイット局で毎週日曜の朝に放映中のテレビ番組。当局関係者の話によると、僕の番組は好評で、視聴率もぐんぐん伸びているらしい。彼らもプロだからね。
それから、他にも出版企画が。
ジズー・バヴォワロー Gisou Bavoileau とベルトラン・オーボイノー Bertrand Auboyneau と共著の本「Bistrot」がフラマリオン出版から。そして、シェーヌから出版予定の、今書き始めたばかりの料理本は、仮タイトルが「Cuisine de l'indulgence à destination des générations futures」。
また、デスクの引き出しで長く温められている小説は、40年代の中国と日本を舞台にした、1人のカミカゼのストーリー。この小説は、僕を付きまとい、ぎりぎりまで追いつめ続ける。精神科医の診断なんて必要ない。キーボードとアルファベットがあれば、僕は十分だ。
それから、「Pique Assiette」がブラジルで翻訳されるのと、日本が「innocents la bouche pleine」を翻訳する。
そしてもちろん、皆さんとの日課、このブログがある。毎日、もう少したくさん話すようにして、書く量を減らそうかと思っている。
写真は、フレデリック+トマ+シモンのバッドボーイ仲間で、最高のディナーをサチュルヌにて味わう前のワンカットだ。
Photo/F.Simon
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