これはグッドニュース。前回の大阪取材を、憶えておられるだろうか?
クレープ生地の中に、下準備されたタコが入った、ピンポンボールみたいに球状の、たこ焼き。現地で真夜中に頂くそれは、最高だった。歩きながら、ぽんっと口の中へ放り込む。熱々で食べるのがコツなため、最善の注意が必要だ。
というのも、この類いの注意事項は、忘れられがちである。
サンタン通りにオープンした店で、僕は友人と一緒に、このたこ焼きを数個平らげた。
友人との一時とはいえ、形式ばった場でなかったら、僕の友人は、道へ飛び出し、シデナム舞踊を踊りきったに違いない。かわいそうなことに、たこ焼きのあまりの熱さに、評判高い彼の舌はこげてしまった。それでも彼は、豪雨の中で軍旗を掲げる、サムライのようなストイックさを維持していた。
感じのいい店。招待相手を狼狽させたい方には、もってこいである。
Happa Teï
64, rue Sainte Anne - 75002 Paris
Tel : 01 42 96 60 40
日休
約10ユーロ前後
Photos/F.Simon
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