この場所は２つとしてない。
モンテヴァルキの工業地帯。
レゴのブロックでつくったみたいな、ばかでかい建物が突然現れる。
夏場に、アイスクリームを味わう感じ。
駐車場の順番待ちに、３００人もの列が出来たりもするが、ここではコレクションが４０〜６０％ディスカウントされた値段で購入できる。
華麗な女の子やおもちゃみたいな男の子たち。政治家を置いてけぼりにしてきた女助言者、買い物袋もちの母親、胸筋がすごかったり胸に紋章が入っていたりする、体格の異なるあらゆる種類のクリエイター等々。
挙げ句の果てには、欲望に駆り立てられてぶらつき歩いている人たちに圧倒され、順番を譲ったりしてしまう。
僕が１時間ちょっとそこにいて手に入れたものは、光沢のあるマロン色の飾りひもがついたブルーベロアのパンツ１００ユーロと、ミュウミュウのベストだ。
Strada Statale 69, Levanella-Montevarchi
説明し合わなくても、ある種の出会いは繰り返し訪れる。秋のせいだろうか。跡に残る香水の香り。
時は夏の曲がり角だったが、ジャン＝ポール・ゲランは働いていた。そして僕もフィガロマガジンの仕事だった。
彼はシャンゼリゼのメゾンにあるサロンの大きなソファーに腰掛けていた。
そして時が止まる。
続きを読む（仏語）Jean-Paul Guelain
昨日のランチを一緒した、ジュリー・アンドリューの小さなエッフェル塔は、ずいぶん気に入ってしまった。
パリはモン・タボー通りのレストラン、フェルディにて。
家庭的なセヴィッチェ（魚のマリネ）まであった。
Photo / F.Simon
確かに、フランソワーズが作ったトマトのファルシはすごく綺麗で、うまい。
噴水の水、天空、鳥、イアン・クルティスの一生を描いた「コントロール」みたいに、不幸が恋しくなる映画も同様。
しかし、空中に浮かんだ、純粋な幸福の瞬間を感じることがある。
ヴァンドーム広場にあるシャルベにて、オーダーシャツの新調に、サイズを取ってもらう。
人生で一回は経験したい、貴重な感情。
肩の傾斜の角度も含めて１６カ所もの測定と、別次元を感じさせる雰囲気。
そこにちょうどあるべきものを求める嗜好。
トマトかもしくは別の何かか。
Photo / F.Simon
１９７５年１月１日、あるニースの男が、この素晴らしいリンカーン・コンチネンタル・マーク IV を買いあげた。
ところが、その男が逮捕されたとき、この車は社に戻る。
そして今、再びこの車が売りにでているらしい。
状態はよく、赤白いクリーム色のオリジナルカラー、運転座席の白い皮、新しいエンジン、CDレクター、ビデオ画面付きで、１３５００ユーロ。
６、２メートルある全長は、ナントで目にすることができる。
映画“カジノ“の、オリジナルバージョンつき。
３週間、田舎にこもって、自分のなかのマシーンを完全分解した。
そして、一からの組み立て直し。
少しのワイン、ハーブティー、緑茶、運動、新鮮な空気にのんびりとしたリズム。
熟睡、開けっ放しにして眠る夜、早起き、朝食、遠心分離機（ Magimix Duo Plus）。
ウイキョウ、にんじん、青りんご、ショウガ、グレープフルーツのミックスジュース。
昼食にはサラダ、夕食はあっさりと。
こんなに健康な生活を誇りに思うが、実は、アルザスワインを片手にこれを書いている。
庭の工具を整理しているときに、偶然見つけたものだ。
１９８９年のものだが、どこの作り手で、何のブドウ品種かは聞かないでほしい。
いつものどさくさ。
よく冷えていて、うまいんだから、それで満足。
ブログの閲覧者が、賛否両論のジル・シュクルーン（オペラにあるレストラン「アンジェロペラ」のシェフ）が監督する、期間限定レストランについてのコメントが短すぎると嘆いてきた。
巧妙で鋭い料理は、このシェフ独特の、キャリア主義な表面的性格に似合っている。
でも、僕が一番記憶に残っているのはイナのすごいブレスレット！
一目でどこのものか見分けがついた。
エルザ・ペレリがデザインしたティファニー、１９７８年もの！
シャツはコムデギャルソン、オム。
