SIMON SAYS! JAPON

カルパンタ、タチの悪い逸楽

食いしん坊な気質ほど、タチの悪いことはない。
いつでも味見したくて手が伸びてしまう。
だから今回も。ただ、本当にうまいかどうか確かめたいだけの話。

南仏カルパントラの街を歩いていたら、ジュヴォー Jouvaud に寄らないわけにはいかない。写真をご覧のとおり、店内はかなりいい雰囲気で、グリルしたノワゼットが中に隠れた、カフェ、チョコレート、バニラの味が選べる大きなメレンゲ（各 2,4 ユーロ）は、壁に頭を連打してしまうくらいうまい。

明細を話すとこうだ。
日曜の夜に、鶏のロティーを用意しながら、少しだけそれをかじってみた。
そしてもう一口、二口。
うますぎて手が止まらず、テーブルにそれを運ぶ時には、ほとんど残っていなかった。なんだか居心地が悪い気もしたが、なんたる幸せ！
Jouvaud
41, rue de l’Évêché - 84200 Carpentras
T. 04 90 63 15 38

Photo/F.Simon

３日目：イータリー、トリノのアドレス

デパートの食料品売り場くらい興奮してしまう場所はない。

日本のそれは、人を狂わせる。パリでは、ラファイエット・グルメやグランド・エピスリーが、リアルパラダイスだと思い込みがちだが、本物の質のいいデパートからは程遠い。（後ほど、このジャンルのいい店を紹介する予定）

リンゴット界隈に位置するイータリー EATALY は、ヴィラ・ニッツァの２３０番にあり、ワイン、ビール、魚、パスタ、パン等、それぞれの売り場がばかでかい大型ストアーだ。

教訓的なレストラン街（今週は、白トリュフのシンプルな一皿が２０ユーロから）、コーヒーや手作りのアイスクリームの試飲コーナー、ピザやフォカッチャをその場で食せるカウンター、書籍コーナー（スローフードの全巻！）、インターネットコーナー、オリーブオイルコーナー、コンフェランスコーナーetc…
なんでパリにはこれが存在しないのか。

Photo/F.Simon