10ユーロ出すなら、ローズベーカリーの方がいいものにありつける。
健康的で優しさに溢れるすごいサラダには、大地が生み出す季節の食材が使われ、それらの綺麗な野菜はいかにも体に優しい。お米とえんどう豆、桜の花びらが円形状に飾られ、味付けも的確だ。
容器は意外に深かったから、満腹かつ大満足で店を後にした。
アドバイスといったら、店はいつも満席だから、サービスがはじめる頃を見ていくことをお勧めする。天国にいるかと思ったら、すぐに店内には人が押し寄せてくるから。
Rose Bakery II
30 rue Debelleyme - 75003 Paris
T. 01 49 96 54 01
Map
パリ3区のレストラン
パリにおいて、しっかりした基盤を備えてオープンするレストランは不景気という言葉を知らない。ビストロ「ラシン」の正面、パノラマ通りに最近オープンしたビストロ「53 Passage」。
基本的で透明感ある食材を感じる、野菜料理やテリーヌ、カキのタルタルや子牛料理等。
日本料理レストラン「あいだ」にいたシェフと、モチベーションが高いサービス陣。いいワインメニューはたくさん種類がないけれどがっしりしている。
初日はとにかく完璧だった。
おすすめ。
53 Passage
53, passage des Panoramas - 75002 Paris
T. 01 42 33 04 35
1人約30ユーロ
Map
パリ2区のレストラン
Photo/F.Simon
間違いなく、パリでも屈指の韓国料理レストランに違いない。
完璧に調理された鯛と野菜の一皿がいい例だ。全体的にプレゼンテーションはよかったが、ドライな照明が少し堅苦しい雰囲気を生み出していた。
1人約40ユーロ。
ここの客層は、韓国文化センターの責任者を始め韓国人ばかり。いい傾向だ。
たしかにもっと温かみのある店は他にもあるだろうから、検索にとりかかることにしよう。
Woo Jung
8, boulevard Delessert - 75016 Paris
Tél: 01 45 20 72 82
Map
パリ16区のレストラン
Photo/F.SImon
みんなが噂するようになるまで今少し待って頂きたい。
レアールに昨夜オープンしたこのレストラン。アストランスやスクリブ、香港で経験を積んだアドリンが厨房にたつ。
まずはドライに、そしてひかえめで、繊細で、やさしいショックを面食らう。
完璧とまで言えるくらいの45ユーロのコース料理。
モザンビック産のエビ餃子、フォアグラのポワレにアスパラガスとサイコロ豆腐添え、シャラン産鴨肉に四川省産胡椒でソテーしたなす添え、オリーブオイルのビスケットにミルククリーム。
うーーーん言うことなし。
異議なくこの春のヒットアドレスの一つだ。
Yam'Tcha
4, rue Sauval - 75001 Paris
T. 01 40 26 08 07
月火休み
昼30ユーロ、夜45ユーロ又は65ユーロ
Map
Photo/F.Simon
コスト兄弟の経営するレストランと客との関係は興味深い。客たちはいつもどこかバカにされているような気持ちになってしまう。
僕個人的には運のいいことに、このいかにもパリジャン的な店の皮肉から、ちょうどいい距離を保っての付き合いが続いている。
料理がまずいとよく耳にするが、それは間違っている。たしかに店員の態度はでかいが、毎回必ずしもそうというわけではない。突拍子もない客層なのは確かだが。
でも、誰も無理強いするわけではない。苦手なら行かなければいいだけのこと。
僕の場合は毎回とくに真剣に考えず、おまけに胃も軽くしてコストへ向かう。いつも、たくさんの光景やシーンが目に飛び込んできて、それが不満かといえば、うそになる。
コストに面と向かってコストであることを非難するのは、パリジャンらしい馬鹿馬鹿しさの一例だが、これがまたいい。そこにトニックな意地悪心が見られて、僕らが自由な証拠ともいえるからだ。
4 PLACE SAINT-GERMAIN
レストラン、アート&ミュージック By Christian Liaigre, Jean-Louis Costes, Alex Denis
4, place Saint-Germain-des-Près - 75006 Paris
T. 01 53 63 60 60 (予約)
年中無休
営業時間 午前8時〜午前2時
Photo/F.Simon