その反面、ホテル、ル・ダニエルのクラブサンドウィッチは、少しもがき気味だった。
正直、2−3日の間に、4ー5個ものクラブサンドウィッチを平らげなければならなかったが、まぁ快適だったから、読者の同情を乞う必要は、全くないけどね。
特に、プラザアテネのテラス席では、ロワイヤルな平穏が味わえたし、陽が差して、ジュリアン・グラク Julien Gracq 著作「スルトの浜辺で le Rivage des Syrtres」(José Corti 出版)の、いい本が僕の手の中に滑り込んでいた。
ちょっといたずらっぽく、時間をかけて読み進めている。とびきりうまいミルクを、じわじわと味わうみたいにね。
Photos/F.Simon