本当にどうにも選択肢がなかったから、としかいいようがない。シャンゼー(リゼ)にあるカフェ「ドーヴィル」のテラスに腰をおろすことになるなんて、どんなに僕が何も考えていなかったか想像がつく。
仕方なく、宝くじをひいているような気分で、カフェ・リエジョワを注文した。もしかして、情け深いいたずらっこが厨房に隠れているかもしれない。
期待しただけバカだった。このデザートこそ、うまくない店で食べるまさにうまくないたべものだった。
気取った惨めさと吝嗇な嫌悪感。でももちろん価格はイケイケ。
記憶が正しければ、12ユーロだったと思う。ま、自業自得か。
Photo/F.Simon
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