コルディヤン・バージュの有名シェフ、ティエリー・マルクスが、レストラン「オズ」から身を引いたと耳にした。確認のために彼の秘書に電話して、従業員にその真実を聞いてもらった。
ところが、彼はまだ健在だという。
そして水槽のあるホールの看板に、確かに彼の名前は刻んであった。
受付にかぎっては笑顔でテキパキしていたが、店内は照明がちょっと傾いていて、ランチにきた客達はその動機が曖昧なようにみえた。
そして、皿の上の料理といったら!・・・最悪。
発明的でもインスピレーションを受けた料理でもない。
理解不可能な料理。
ドレッシングなしのサラダ、つまらない寿司、悲しいみそ汁に透明なデザート。
この類いの軽率さには、怒り狂った上に打ちひしがれないではいられない。
Ozu
2, avenue des Nations Unies – 75016 Paris
T. 01 40 69 23 90
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Photo/F.Simon
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