フェラン・アドリアが「エル・ブリ」を2年間に渡って閉店する。
「2014年には、また違う男となって、皆さんの前に現れることでしょう。その間、ゆっくり生きて、人生を満喫したい。」
スペイン人シェフ、フェラン・アドリア。世界で名の高いシェフのコメントは、ガストロノミー界を奮い起こすことだろう。
大御所が身を引くことのないシーズンはない。十数年前、ジョエル・ロブションがその先駆けだった。続いて、アラン・サンドランス、アントワンヌ・ウェステルマン、オリヴィエ・ロランジェ、マルク・ヴェラ、フルヴィオ・ピエランジェリーニが、その後を追った。
少し休暇を取る、と言う風に、黄金の牢獄で過ごしたガストロノミー界の試練から抜け出し、想像の世界を再構築して、才能を再度見つけ出す。フェラン・アドリアは、ロゼスにあるレストランを2012年と2013年は閉店し、2014年に再オープンさせることに決めた。
「ジョン・ガリアノに、毎日15時間労働をしろ、とは頼まないだろう?」また一つ大きなテーマ。アーティストや音楽家といった物腰で振る舞う料理人は、職人の人生とは違ったものか。
By F.Simon
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