今日の午後も、この界隈は、恐ろしいほど激しく揺れた。仙台に出張で来ている人たちは、帰路を求めて、来た新幹線へ飛び乗る。いつもなら、こうも早急に、人は動かない。
たとえば、駅前にある、シュウヘイのレストラン。
小さな店内は閑散としていた。ずいぶん隠れた場所にあったが、花柄の小さな女の子がサービスにいるという。
「絶対に見逃さないよ。花の服をきているから!」
この夜、僕らは、カウンターに腰掛けて、気軽な夕食をとった。シェフが、自慢げに語った話は、5月に野球の試合があるのだが、練習ができていないという。
ソースの入ったビンが落ちて、床に拡散した。
それを別にしたら、魚がないのはさみしいが、ノルウェー産の魚が、笛を使って調理された。すごい。
明日は、石巻市へ向かう。すべてが津波にさらわれた、海水浴場だ。
揺れは今でも続いている。こんなに長期間続く揺れに、うんざりしてきだした。
Photo / François Simon
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