「Blend」 プロで華やか
店を目にするだけで、流行の一件である事がすぐにわかる。外まで続く客の列。彼らは、非常識だったり、観光客なんかじゃない。本物のバーベキューとバンズが食べたい一心で集まった人たちだ。「Blend」では、パリで引っ張りだこの肉屋の一人、イヴ=マリー・ルブードネックの肉が食べられる。そんな「肉肉」した雰囲気の店内でも、ベジタリアンのための空間も用意されている。パン粉をつけて焼いたモッツァレラと、自家製トマトソースにバジルの葉。この昼、僕は二つ目のハンバーガーだったが、あまりのうまさに、問題なく食べきってしまった。自家製のパンも、いい味を出している。
長所
パン粉をつけて焼いたモッツァレラ、自家製のパン、フライドポテト。
短所
ちょっと傲慢な価格(10ユーロ)、250mlで2,5 ユーロもするコカコーラ。ハイボルトな店にありがちなストレス。
Blend
44, rue d’Argout, 75002 Paris
月ー土 12時~15時、19時30分~23時
日 12時~16時
East Side Burger
僕らが一番乗りだった。今回、僕に同行した女の子の一人は、白い肌に真っ黒な手袋、その上、赤毛に綺麗な青い目をしていた。ヴォルテール通りを歩きながら、人はきっと、僕らをゾンビ集団と、勘違いしたに違いない。30分遅れでオープンしたこの店は、やる気満々のオーナーと雇用人で、何もかもまっさらだった。6種類あるメニューは、「バスク」(サラダ、バスク風トーフバーガー、チーズ、甘辛く味付けされたピーマン)、「フロマジェ」、「フォレスティエ」等。僕らは、「オリエンタル」(自家製ひよこ豆のムース、わかめ入りトーフバーガー、ズッキーニ、スパイスのきいたなす、トマト)を注文。待ち時間3分。まだ温かいパンに包まれたハンバーガーは、それを頬張るときも、それほど不格好にはならない。カバに程近いが、それでもペリカンくらいといえようか。フライドポテトも、熱くてカリカリしていた。ほっそりして目立たない客層。程よい満腹感。僕が選ぶなら、副菜がしっかり考えられている面で、ここが一番うまいハンバーガーを出す店といえよう。
長所
抜群の火加減。店内。値段(5,95ユーロ)。
短所
コーヒーがまずいこと。
East Side Burger
60, boulevard Voltaire - 75011 Paris
火ー土 11時30分~21時
日 11時~16時
Photos/F.Simon