SIMON SAYS! JAPON

アレッポへ到着！エメラルズでのディナー

とうとうアレッポへやってきた。
レストラン「エメラルズ Emeralds」での初ディナー。
カラオケやプライベートサロンを備え、今流行りのこの宮殿には、地方のブルジョア達にまじって、けばけなしいミニスカートの女性達と、スカーフで覆面した幽霊みたいな女性達が、交互していた。
適切な料理は、ソーセージのスジュック、スパイシーなアルメニアのウィンナーで巻かれたパン等々。高級なメッゼといったところか。かなりよかった。
幸せ感に浸ってはいたものの、一つ気になることはといったら、これらの料理に含まれる最強に高いカロリーだ。

夢のような気候だった。日中は３０度まで上がるが、夜は涼しい。

Photo/F.Simon
（こんな写真を公開して申し訳ないが、店内が暗かったし、フラッシュのきいた写真は僕の好みじゃないからね。）

ダマスをもう一周り Semiramis

ダマスにいた僕は、アレッポへ発つまでまだ数時間あった。
だからタクシーに飛び乗り、ノウラ地区にあるパティスリー、セミラミへと向かった。
僕は、この類いの人口密度の高く、強迫的な場所が好きである。
甘いものに目がない客達が、甘い地獄の底へ落ちながら、鏡をこえたところだった。
快感。

それでも、店内は大理石のような冷たい冷静さを保ち、販売員は要領よく、こちらの好みを当てながら、目をむくほどにうまいバラやピスタチオのお菓子をサービスしてくれる。
僕以外はみんな団体客だった。

Photo/F.Simon

ローマ 最後にもう一件、おすすめパティスリー

壮麗なローマを散歩していたら、ポケットでメッセージ受信のバイブがなった。
パンテオンの北にあるパティスリー兼アイスクリーム屋を熱くすすめる、フルヴィオからのメッセージだった。ちょっと分かりにくいが、すごくうまいという。

その店の住所は忘れてししまったが、頂いたアイスクリームは、不滅の思い出にはなるほどのものではなかったから、まあいいとしよう。
その後、ファシズム時代に栄えたEURの界隈を一回り。タクシーの運転手の用心深いガイドが印象的だった。
ホテル・ド・ルシーに戻ってから、庭で頂いたアイスクリームは、やっぱりいつも通りうまかった。

ローマ フルヴィオの秘密の店をもう一件

パンテオンの右手にあるこのトラットリアは、アルマンド・アル・パンテオンといった。
内装からは完全にツーリストの隠れ家的印象を受けるのに、たこ、野菜、ボンゴレスパゲティーは究極で、接客もうまい。シェフは各テーブルを挨拶に回っていた。自分が作る料理に情熱を示す彼を前にすると、なんともお手上げだ。間違いなく覚えておくべき一件。

Armando Al Panthéon
Salita de' Crescenzi, 31, I-00186 Roma, Roma (Lazio)‎
T. 06 68 80 30 34‎
www.armandoalpantheon.it
Map

Photos/F.Simon

フルヴィオ的ストリートフード

その朝、フルヴィオ・ピエランジェリーニとタクシーへ乗り込んでVia Cola di Rienzoへ向かった。
「ローマ風ストリートフードってやつを知ってるか？」
僕にそう言った後、彼は通りの２０４番地、Benedeto Franchi の店の前で車を止めるよう、運転手に指示した。

そこには彼の息子がいて、そしてベネデートも後から出てきた。
品位がありならも、茶目っ気でキラキラしたドライな印象をもつ紳士。フルヴィオは、感動しながら彼の手を取っていた。
僕らは最高にうまいライスボールを数個頼んで、フルヴィオンのお気に入りのピザ屋へ直行したが、１１時に到着したばかりに、Pizzariumはあいにく営業前だった。

挨拶したのと、グルメな店に足を踏み入れるたびにフルヴィオが表現する、その優しくてとろけるような彼の友情表現を、僕はこの目で確認しただけだった。

もうすぐ正午。フルヴィオはシシリア島行きの飛行機が待っていた。

Benedeto Franchi
Via Cola di Rienzo, 204, I-00193 Roma, Rom (Lazio)
T. 06 68 74 65 12 04
Map
www.franchi.it

Pane en Pizza,Pizzarium, via della Meloria, 43
T. 06 39 74 54 16
Map
日休

Photo/F.Simon