Grazie
91, boulevard Beaumarchais - 75003 Paris
Tel : 01 42 78 11 96
Qui plume la lune
50, rue Amelot - 75011 Paris
Tel : 01 48 07 45 48
Atao
86, rue Lemercier - 75017 Paris
Tel : 01 46 27 81 12
By F.Simon
Grazie
91, boulevard Beaumarchais - 75003 Paris
Tel : 01 42 78 11 96
Qui plume la lune
50, rue Amelot - 75011 Paris
Tel : 01 48 07 45 48
Atao
86, rue Lemercier - 75017 Paris
Tel : 01 46 27 81 12
By F.Simon
投稿情報: 18:33 カテゴリー: ビデオ, 今、注目のレストラン | 個別ページ | コメント (0)
これはよかった。満喫した。フィガロスコープの取材で訪ねたいいレストランをここで速報。
パリが、日本料理に対する小児的簡略主義から解放されるまで、まだ数年の月日が必要だろう。アジア系の人たちによって冷笑的に経営されている偽物の日本料理レストラン。僕らの料理よりずっと歴史のある日本料理が、残り物のサーモン寿司で要約されるはずがない。しかもそんな寿司は日本には存在しない。
だから、もしリシェール通りにあるこの店に偶然行く機会があったら、シナリオが何も理解できないであろう。なぜなら、ここは寿司もさしみもメニューにない、居酒屋だからだ。この類いのレストランは、フランスでは大受けするに違いない。しかもシェフがキョウイチ・カイときたらなおさらだ。彼はNobu Zuma 等、世界中を回り、ようやく今回その実力を披露するためにパリへやってきた。
料理。寿司が少しだけ。だからマグロも少しだけ。シェフが環境保護のためになるべく避けている食材だ。ナイスポイント。
感動的な価格なのに、悪魔のような正確さと、背筋がのびるような風味の真実さ。敬意まで感じられる本物の料理は、エビの天ぷら、野菜と豆腐のステーキ等。
パリでここしばらく感じられなかった、風味のダンスとでもいうものに、ぎょっとさせられた。
夜は、瞬間的な風味が強いガストロノミーなコースが35ユーロ。ワンランクアップする。
白味噌で和えたすずき、ワカメと一緒に揚げた蟹料理、にんにくと醤油で味付けしたリブロースステーキ等。
静寂で明るいデザートには、どうしようもない黒ごまのアイスクリーム。粘土みたいな格好で出てきたが、口の中ではすごかった。
透明感のあるランチ、2人で44ユーロ
Kiku
56, rue Richer - 75009 Paris
T. 01 44 83 02 30
Map
Photos/F.Simon
投稿情報: 22:27 カテゴリー: 今、注目のレストラン, 日本料理 | 個別ページ | コメント (0)
日曜日の夜、アメリカ言葉をしゃべるモン・ヴィエイユ・アミにて。フィガロスコープ掲載記事より。
サンルイ島に勇敢なレストランは数少ない。
どっちみち、世界中からオートバス山盛りの旅行客がやってくるというのに、どうして苦労してまで、いいものを出す必要があろう。だからこの界隈に、むちゃくちゃな料理をだす悪ふざけなレストランを開いたら面白いことになる。17ユーロのコースで、洋梨の種のサラダ、舌平目の手羽先料理、てんとう虫のパイ、テーブルの上にひっくりかえったプリン、出された途端に持って行かれる即焼きのステーキ等々。きっとうまくいくに違いない。2010年にはフーディング大賞を獲得するかもしれないし、ミシュランではグルメなテーブルに推奨されるかもしれないし、ジャン・ピエール・ペルノーのニュース番組では3分間くらい紹介してもらえるかもしれない。
まあとりあえずは、数年前の開店時から成功の道を突き進む、アントワンヌ・ウェステルマンの完璧なレストランへ予約をとることにしよう。
客層
この夜はざっとみて、フランス人は一人だけだった。つまり僕。
英語圏の客層は、その多くがアメリカ人だった。彼らといると、原子爆弾の発射命令が今下ったのかと勘違いしてしまう。まるで米ネバダ州の砂漠にひとりぼっちでいるかのように、彼らは鼓膜を爆発させるくらいのボリュームでしゃべり倒す。
よく聞いてみると、なんとも面白い。
「It’s gooooooooooooood」
「スーツケースの中に雨具を忘れてきたわ」
「ホテルの部屋は小さいけど快適よ」
そうは言っても、国外でフランス人同士の会話を耳にしたことがおありだろうか。それはさらに恥ずかしいものである。
「お母さん見た?太っちょの女の人、マイケルジャクソンの服着てたよ」
フランス人であることに一度も羞恥心を感じたことのない人だったら、僕をセーヌ川の奥底へ放り込みたくもなるだろうが、そうなったら僕は喜んで投げ込まれよう。
サービス
きっと、ウェステルマンのアルザス育ちの魂がここでも感じられる。驚異なる親切さには、お手上げだ。パリのレストランは、しつけが悪くて短気で非常識である場合が多く、それこそセーヌ川の奥底へ沈めてしまいたくなる状況によく出くわす。いいおもてなしとサービスがあってこそ、食事はおいしく食べられ、細かいことなら許してしまえるというのに。言ってしまえば、少しの失敗こそ、むしろ僕を我に返らせるいい機会でもあるのだ。
料理
「鴨のロティー、キャラメルゼされたシュークルート添え」を注文した。小ココット鍋に入った鴨は、うまかったが多すぎた。大きなぶつ切りで出てきた場合、必ずしも鴨料理を好きになれない。この一皿は大量なだけに厄介で、重たくさえあった。ちょっと量を考えて、切り分けてあったらいいだけなのに。
デザートには「自己流バシュラン」を頼んだ。「自己流」いう表現のつく料理をよく目にするが、大抵とくにシェフが頭をひねって開発した後跡が見られない料理であることが多い。例えば、どのレストランでも「トマトのミルフィーユ」を頼んだら、薄く切られた4枚のトマトにちいさなビスケットが添えられた一皿になる。しかしここでは違った。僕らが大好きな、本当にうまいデザートが頂ける。いい体つきで、クリーミーでメレンゲの部分もよくて、頼もしくて気前のいいデザート。
行くべき?
もちろん!
高い?
ワイン2杯で40ユーロ前後は納得できる。
Mon Vieil Ami
69, rue Saint Louis en l’Ile - 75004 Paris
T. 01 40 46 01 35
Map
Photo/F.Simon
投稿情報: 20:46 カテゴリー: 今、注目のレストラン | 個別ページ | コメント (0)
ウィリアム・ルドイユと、彼の右腕であるセドリックとジェロームの新レストラン。こっそり先週から営業を始めていたのだが、今日が正式オープンだった。その名もキッチン・ギャラリー・ビス。
家庭的でより温かみが感じられる雰囲気。ベルナルドーのココット料理が多数で、申し分のない子牛のほほ肉料理がいい例だ。
短所は親レストランとほぼ同じ。とにかく他のお客さんのための席数は増えた。
僕は、相変わらずキッチン・ギャラリーの無条件支持者である。軽快さ、アジアンタッチ、食材を踊らせることの出来る技術、そしてソフトなおもてなし。
オードブルなど小さな前菜が6皿で20ユーロ、メインが23ユーロ前後、デザートにイチゴのカプティーノが8ユーロ、そしてこの日一環して頂いたピック・サン・ルーが32ユーロと、より手頃な価格。
Kitchen Galerie Bis
25 rue des Grands Augustins – 75006 Paris
T. 01 46 33 00 85
Map
Photos/F.Simon
投稿情報: 17:58 カテゴリー: 今、注目のレストラン | 個別ページ | コメント (0)
悲惨なエビサラダの後、エリック・ゲランのレストラン「ラ・マール・オーズワゾー la Mare aux Oiseaux」に予約を入れた時点で、この日はいい日になる予感がした。
確かに行く前からこんな風に期待してしまうことは危険である。失望が一瞬にしてソワレを台無しにしてしまうことだってあるからだ。まぁ確実な料理を出す店ではそんな状況に陥ることはまずないけれど。
なんと言う名前の料理だったかは忘れたが、ちょっと洗練されすぎた名前を持つこの料理は本当にうまかった。
今回はこの地方に住んでいるステファン・ホフマンが一緒だった。
彼がこの地方を描写する口調はおもしろく、やさしい皮肉と無表情で発する辛口コメントにはこちらが吹き出さずにはいられなくなる。僕がこの地方へ来るたびに、彼は持ち前の鉄砲を四方に打ちまくっているわけだが。
ボールの向かいの小さな海岸にあるプーリガンのレストランについて批評することには、少しためらい心があった。というのも、牡蠣によく似た花崗岩で出来た小さな村のあるボール地方は、些細な楽しみの一つでもあるからだ。街は本当にオープンで明快だ。
僕はゆっくりとジム・ハリソンの最新本のページをめくっていた。アメリカのオデッセイを思わせる世界。旅の途中に読むと、時の流れに裏地を縫い付けているような気分にさせてくれる。
Photos/F.Simon
投稿情報: 20:06 カテゴリー: 今、注目のレストラン | 個別ページ | コメント (1)