おいおい、どっちだ?
カンヌレ?それともカヌレ?
辞書はNが2つだとうなるし、読者は1つだけだと言い返す。
トリスタン・オルデ氏著作「食卓の辞書」で、その答えを見つけたように思う。
「カンヌレ cannelé」は、各種分野で現在使われているようになる以前は、14世紀に「縦溝のついた」という一般表現として使われていた。言語的には、小さなチューブという意味のシナモン(仏語:カネル)や杖(仏語:カン)から由来している。
一方で、「カヌレ canelé」は、特許付きの言葉。
歴史上では、初めて「カンヌレ cannelé」がつくったのは、ボルドーの修道女で、カヌレ canelet もしくは、カヌラ canelat と呼ばれる棒型の飴を専門に製造していた。「カンヌレ cannelé」の大きさは、カフェのおつまみ用の小さな物から、デザート用の大きな物まで、多々存在する。
このボルドー名産のデザートは、小麦粉、牛乳、卵、バター、砂糖からなり、ラム酒とオレンジブロッサムとバニラで香りづけされ、オーブンに入れるまで、24時間は休ませなければならない。そして「カンヌレ cannelé」は、茶色く色づいた外皮がカリカリで、中は柔らかく、まだ厚いうちに、型抜きされなければならない。
Nが一つか二つかで、どう違うかお分かりか?
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