毎回この落とし穴にはまっているが、これほど「生」とグラマー度が濃厚なパリジャン的行事は他にない。
パリコレクション。
確かに、目にするだけでどつきたくなるような連中がバスの車体が一杯になるくらいこの会場にいたが、それがどうした。この類いの人間は、常にリスクを負いながらも思い切った行動に走れる連中ばかりだ。
これこそ人生のスパイス。
舞台は、僕らを旅へといざなう光効果がすごかった。
皮で覆われた戦士の装い、気取ったおかしな歩き方、天空をさまよいに出た飛行士姿の女性。たったの15分間だったが、過酷な1年の仕事の集大成が伺えるこの一時は感動的である。
今朝もまた、僕はパリで生活をしていることを、深く幸せに感じた。
Photo/F.Simon
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