最高のディナーでまた飲み過ぎた。なんともひどい話だ。
きっと、ただ単に心地よかったからに違いない。でもちょっとうざくないかな?
この日僕が食べた料理やワインや会話やなんでも全部、孔雀の羽みたいに書き並べるべきだった。なのに、残ったのはこの夜撮った写真が2枚だけ。
何を話していたんだっけ?
まあ落ち着いて、きっと明日の朝には酔いも冷めているだろうから。
どっちみち記憶ってやつは妙な大陸だ。くだらないシーンはしっかり覚えているくせに、最高な思い出は消し去ってしまう。やりたいようにさせておこう。記憶だって、不機嫌な時や、嘘をつきたい時や、忘れっぽい時や、いきなり元気を取り戻してくる時だってあるんだから。
シラーの中で麻痺状態。
この状況、わかって頂けるとありがたい。
ケン・ホムはなんともすばらしいもてなしができる主人で、彼の優しさ、明るさ、世界を見る目には心底尊敬してしまう。
彼の笑顔を目にするだけで、何も言わなくても僕が言っている意味がわかってもらえるだろう。そして、それらが僕の小さな脳みその中にしっかり刻みこまれていくことだろう。
Photos/F.Simon
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