SIMON SAYS! JAPON

ル・プティ・ティベリオ Le Petit Tiberio ラ・シガール・レカミエ La Cigale Récamier

正直言って、今回はかなり痛い目にあった。レストランのテーブルじゃなくて、手術台にのせられた気分。この経験は、次回の客となるかもしれない、あなた方へ捧げます。

パリのボンマルシェの近く、バック通りにある、ル・プティ・ティベリオ　Le Petit Tiberio。締まりがなくて、完全にぼけたイタリア料理のレストラン。いかれたティラミス、ひどく貧しいワインの選択肢。イメージもだめ、音楽もだめ。あまりにもひどすぎて、フィガロスコープの話題にさえもならない。忘れられるべきレストラン。（これは言い過ぎか・・・）

いつもマイペースで見栄えのしないレストラン、ラ・シガール・レカミエ　La Cigale Récamier。次回のフィガロスコープ、アッシェ・ムニュには書くつもり。幸いにも、撮った画像がぼけていたから、パリ・プルミエでは上映されない。でも、フランス・アンテールのラジオ上では紹介するかも・・・。

古い自転車と危険な少女たち

上海

ジェット・ラグ。それはまるでたちの悪い風邪のようなもの。
あらゆる物事が、奇妙にだらけて見える。朝の５時であろうが、夜の１０時であろうが、ようは同じこと。
この街は、摩天楼、古い自転車、危険な少女たち、そして眠れない夜からできている。

ホテルの地階にあるスーパーマーケットでは、消費の急な方向転換、購買欲のよどんだ高揚、解放された振る舞いの混信を感じる。
そこは、パリの商業地区、べルシー・ヴィラージュを思わせ、まるで、スピード写真ボックスのなかで、呆然とした自分の青白い顔を見合わせているようだ。

シャングリラホテルにある、Jadeでの過酷なディナー。

ここが、フランス料理界のブルース・スプリングスティーン、ポール・ぺレ Paul Pairet が、舵を取る場所。
記憶にあるだろうか？
１０年ほど前の、ジョルジュサンクのカフェ・モザイク、そこにいたのが彼だった。

シドニー、イスタンブールを後にして、彼の内に秘めるいつもながらの落ち着かない情熱は、疲れを見せることを知らない。

食べ過ぎた。
このキーボードで、フランス語のアクセントが使えないのが笑える。”食べ過ぎ”が、”いっぱいのマンゴー”になってしまう。
また明日、いやまた後で、次も僕の番だ！