クリスチャン・ミヨー氏と食事を共にするたびに、いつもなんだか緊張してしまう。
その訳は、彼こそが僕をガストロノミーの世界に連れ込んだ張本人であるからだ。
話は、1981年にさかのぼる。
僕がヴォンデ地方のサーブル・ドロンヌから上京した年だ。それまでは、現地のプレス・オセアンで働いていたが、すぐにつまらなくなって辞めてしまった。
その後、波に乗っていた時代のマタン・ドゥ・パリ紙 Matin de Paris に所属する。そこで、アンリ・ゴエ氏とクリスチャン・ミヨー氏と、仕事をともにする機会を得たわけだ。僕はその絶好のチャンスに飛びついた。
この業界に関して全く無知だった僕に、当時彼が返した言葉は、
「大したことない。すべて教えてやろうじゃないか。」
残念ながら、この言葉は実現しなかったが、レストランや旅行先での数多くの経験が、今の僕を作り上げた。
今日、ビストロに対する共通の情熱が、僕らをサン・モンデ地方のコトーで、再会する機会を与えた。
僕らは永遠にしゃべり続けた。なんといっても彼は素晴らしい語り手だ。
フレディー・ジラルデ Frédy Girardet を発見した際の話や、その時代のあらゆるいたずらごとが聞けるなんて、なんと言う快感。
僕らは最高の時間を過ごした。
後日、そのどんちゃん騒ぎの模様をビデオで放映予定。
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