ここがカドヤ食堂。街角の定食屋とか言う意味だ。
12脚の丸イスと大きなテーブルと厨房だけ。タチバナさんという、この道一筋のシェフが、この街でも指折りのラーメンをつくる。
彼のスープの透明さといったら比例がない。のどを腫れ上がらせる化学粉末は使わず、だしをとるための魚(だつ)を始め、シンプルで自然の食材を使った、文句なしの仕事ぶり。
客層もまたいい。
「いただきます!」と大声で叫ぶ小さな息子連れのお母さん、寝起きのカップル、幹部のサラリーマン、女の子、年寄り等々。
外では自分の番を今かと待つ客が列をなす。
大阪のグルメなエスプリを理解するためには絶好の環境だった。
カドヤ食堂
T. 06 6933 9323
Photo/F Simon
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