3日目にして、だいたいの要領はつかめてきた。仕事の段取り具合が、どれほど時間的に影響するかがわかった。
まるで、下手なくせにテニスをして、走り回ってボールに追いつくけれど、上手く返せない状態。そして1時間後には使い古しの物体になっている。
今回の状況もまるで同じだ。
栗かぼちゃの下ごしらえに関してはずいぶんと上達した。中国製の包丁を使って、どこに力を入れたらいいか、どこから切り口を入れたらいいかの要領がわかってきた。
鶏にしてもそうだ。あきらめてうなだれずに、間接をねらう。そこをはずせば、また3回も包丁を振りおろさなければ切れない。
また、勇壮な時間もある。
地下室から、焼けた鶏を手に均衡をたもちながら、持ってあがってくる瞬間だ。80度もあるそれを目の前に、噴き出してしまいそうにもなる。
また、口うるさい奴らを前にすると、疲労とストレスは人を普通以上に敏感にさせる。おかしなことだが、そんなことはすぐに耳に入ってくる。
どちらにしても、みなさんからの温かい応援にはずいぶんと元気づけられた。メルシ!
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