さて、ついに始まった。後戻りはもうできない。
しかし今朝の僕は、すでに疲労困憊していた。昨日はストレスと熱気とサプライズの連続の中、立ちっぱなしの8時間。へとへとになるのも無理はない。
17時になっても、メニューの栗かぼちゃはまだ見つかっていなかった。ラファイエットグルメにも行ったのに、それらしいものは見当たらなかったのだ。
19時30分になって、グリル機が動いていないことにも気づいた。 こんな場合には、しゃくりあげて泣き出すか、ロバのようにのろのろと仕事を進めるかだ。
幸いにも、僕の両脇にはジュリア・サミュと今回場所を提供してくれているレストランのオーナー、ドニス、そしてパティスリーにはミホがいた。彼らがいなければ、ひくひく泣きだしていたに違いない。
昨夜みたいなサプライズがあったとしても、電話ボックスみたいに小さな厨房で20人分のディナーを作ることは容易ではない。地下室から鶏をとってきて、80度にあげたグリル機のなかに並べる。風変わりな風景だ。
今夜は昨日よりうまくいくはずだ。 栗かぼちゃの下ごしらえや、グリル機への恐怖等、克服できる要点はかなりある。鶏のロティー用のソースをもっと改善して、前菜にもデザートにも関与することはやめよう。タイミングをつかんで、鶏の一皿を作り上げる喜びをかみしめることさえ出来たら・・・。 10羽の鶏を20分でさばくのは、正直、並みのわざではない。
予約方法についてのコメントをたくさん頂いた。 読者を特別扱いできなくて申し訳ないが、今週は僕の友人さえ誰も特別招待していない。ただ、僕のフィアンセと彼女の息子のための2席を除いては。そのくらいはどうかご了承いただきたい。 予約受付は毎朝オープン。挑戦するのみ!
By F.Simon
コメント