サンパウロ南部に位置するこの店までタクシーで1時間もかかるが、その価値はある。
ジェットコースター並みの丘陵とサンフランシスコみたいな急坂を越え、正午ちょうど、その丘の上には15人くらいいただろう。レストランのシャッターの前で僕らは開店を待っていた。観光客が1人(僕)と近所の家族連れ、そして単に簡単な一皿を食べにきた独り者。
肉、芋、豆にソーセージ。どこの料理とも言えないが、風味高くてこの土地に適した料理。つまり、今日一日を乗り越えるためのエネルギーが詰まった料理だった。その上、生しぼりのうまいフルーツジュースを加えたら、一日を過ごすためにうってつけのカロリーが補給できる。
この店でかなりのエネルギーを補給して、ガストロノミー教授(なんて職業!)のアルナルド・ロレンサトと共に、現代アート美術館のVIK展覧会へ向かった。
謎文字、綿、コーヒー、チョコレート、砂糖、ダイアモンド、ほこり、インク等をつかったアート。なんて神聖で鋭い表現だろう!
それからホテルに戻って、果物の講義をうけた。この分野は特に情熱を注いでいるようだった。
この後にも、ホテル「ファサノ」で待ち合わせがあったから、疲れているひまはなかった。
今夜は2つのレストランをはしごする。ちょっと馬鹿げているけど、帰国がまじかだから仕方がない。
最後の最後まで夜をつきすすむことほど楽しいことはないからね。
Mocoto
avenida Nossa senhora de Loreto, 1100
T. 29 51 30 56
Photos/F.Simon
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