忠実で本物の料理が食べれるレストランを頼んでいた。
タクシーに乗せられた僕と、ホテルの案内人が運転手に言った言葉は「トルデシリアス!」。
幸せを感じるアクセントが印象的だった。
ずいぶんいろんな界隈を通りぬけて着いた所が、ベラ・シントラ通り。
僕は写真に必要な器材がたくさん入った鞄にしがみついて、すこしだけパラノイヤ気味だったが、巨大な店内に入ると同時に落ち着きをとりもどした。
捨て子の面倒をみるようにかわいがられながら、アルゼンチン産のうまいワインと最高の肉料理、ププナスベースのリゾットのようなものを頂いた。
今夜はこれ以上必要なかった。
ベルナルド・カルバイヨの「サンパウロの夕暮れ」(メタイエ出版)を読みながらの夕食。
ちょっとワインを飲み過ぎたからだろう。その夜はすぐに眠りについて朝日が昇る頃に目が覚めた。
12月に炎天下でのプール。
なんて街だろう。荒々しくて、揮発的でいて、優しい街。
Tordesilhas
Rua Bela Cintra, 465
T. 31 07 74 44
www.tordesilhas.com
Photo/F.Simon
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