了解シェフ!完璧で味も良かった。
確かに、本当にすごい口数だったが、料理の正直さを害するものではなかった。ボスポラス橋を見渡す、すごいパノラマ風景。
Tahmis Caddesi Kalçın Sokak No:17 Eminönü
Tel : (0533) 658 80 11 - (0555) 992 38 78 - (0212) 528 03 90
Fax: (0212) 528 49 91
www.hamdi.com.tr
Photo /F.Simon
アレッポでは幸運にも、オリエンタルシタール奏者、ジュリアン・ウェイス宅で一夜を過ごすというチャンスに巡りあえた。
特殊な音楽サロンを備えた、14世紀のマムルーク宮殿は、中央に中庭を囲んで部屋が数室ある。ジュリアン・ウェイスは、時々、うまく舞い込んでくる来賓へ、ドアをそっと開けるらしい。
鳥の歌声と、夜のお祈りの合図だけが耳を打つ静寂さ。そんな環境で眠るという特権を僕は得た。アニッサ・へルーのおかげである。
ジュリアンは、スーフィズム信教徒たちと、世界中を回ってコンサートを催しているため、いつもここにいるわけではない。
参考までに、彼のメールアドレス: julienjw@hotmail.com
Photo/F.Simon
アレッポでよく耳にするホテルを、もう一件ご紹介。Mansouriya Palace。
贅沢の中のでも究極な贅沢。時々、贅沢すぎるのも問題な気がするが、ぐっといい部屋や、本物の快適さがそこに用意されているのは確かだ。不動に高価な価格は、この国の有名人客向け。
ここ以外にも、別のホテルを紹介するつもりだ。
Photo/F.Simon
散策は続く。運良くも、地中海料理のスペシャリスト、アニッサ・ヘルーが僕の道先案内人だった。彼女はアラブ語を話すだけではなく、この街の隅々まで関知していて、よく美食家たちを、この迷路のような町中へ案内している。
道ばたでは、人々が彼女へ挨拶を交わし、ホテル Yasmeen のスイートのドアなんかが開かれていく。このホテルは、すごく陽気で夕食もおいしく、ハマムを改造したスパのようなものまで完備されている。
ヒゲ面で体の大きな男が、僕を捕まえ、本物のアレッポ産石けんを滑らせる。赤ん坊のように洗い上げられた僕は、子牛の薄切り肉みたいにしごかれ、部屋のすみで乾かされた。
ハマムの奥底から上がってきた僕を見て、ホテルのパトロンが「ロマンチックだった?」と尋ねてきた。なんと返したらいいのか、言葉が見つからなかった。
Photo/F.Simon
ほこりっぽい、ハズビーン、つまらないホテルであることは、前もって知らされていたが、過ぎ去った時代の中で静止したままの、伝説的ホテル・バロンに、気品は見られなかった。
ローランス・ダラビー、アガタ・クリスティー等、想像できるような著名人が名を連ねる。
傾いたバー、まずい朝食、ノスタルジーに浸れる期待通りの部屋など、心を動かされてしまうジャンルのホテルの一つだ。伝説好きや雰囲気のある場所が好みなコレクショナーには最適なホテルである。
アレッポに来て、ジュリアン・ウェイスのマヌルークに行けない方には、ここが僕のお勧めホテル。
一泊80ドル。
ガレージでは、感激に思わず悲鳴をあげそうになった。薄明かりのなかでシボレーがまどろんでいたから。
今回の旅が、僕をさまざまな心理状態に追いやっていたことを、確信し始めた。
Photos/F.Simon
陽気なやさしい気候と、人気のなくなった夜の街。
人影が見られないスークには、黄金の明かりのみが差していた。
物音一つしない。
一枚目の写真はひざまついて、そして二枚目は起き上がって撮影した。
猫一匹いないと思っていたら、そうでもなかったらしい。
アレッポが、ヴェネチア帝国から初めて認証を得た町だった、ということをご存知だろうか。ずいぶんと意気投合していたこの2つの町。ヴェネチアがねずみで襲われたときには、アレッポが船一杯の猫を送ったという。想像しただけでおもしろい。
Photos/F.Simon