オーベルジュ・バスクを予約できてこの日は幸せだった。
シェフのセドリック・ベシャッド Cédric Béchade とは、彼がパリのプラザアテネにある庭園テラスで働いていたときに、僕が頂いた彼の料理に極度なショックをうけて以来、面識がある。
彼から電話でバスク地方へ出向することを知らされてから2年。彼は独自のオーベルジュを開いた。僕にとって、成功して、円熟していて、仕事を把握しているこのオーベルジュこそ、オーベルジュの見本と言えるだろう。
ここでは本当にいいものが頂けて、ディレクター兼ソムリエの、サムエル・アングラエール Samuel Ingelaère も抜け目がない。
あらかじめ言っておくが、シェフのセドリックが僕と友人関係にあると思わないで頂きたい。友人ならお互い山といる。
ただ、もっと知的な関係で情報交換や感想を言い合ったりするだけの仲だ。なにげなしに何でも口に出来る。そんな会話の中で話してくれた、彼の料理を創作するときの要素は、描写、形、アイデア、主要素。
もちろん支払いも済ませて帰った。誤解が生まれるといけないからね。
l'Auberge Basque
D 307, vieille route de Saint-Pée, 64310 Helbarron/Saint Pée sur Nivelle
T. 05 59 51 70 50
www.aubergebasque.com
Map
1人約45ユーロ。水・木のランチコーズは23ユーロ。
1部屋90〜250ユーロ
Photos/F.Simon
コメント