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パリでフランス語意外の言葉を耳にすることは、時として快感でもある。
派手な料理は相変わらずブリティッシュだが、この野菜つきのすずきの一皿は、見逃すべきではない。
ほかに何がお望みか？
ラングドック・ルーシヨン地方産オーピヤック Aupilhac のいいワイン。
僕的にはサービスの始めを狙って行くことをおすすめする。アメリカ人たちが大声を張り上げに侵入してきて、デシベルの単位が急上昇するからだ。
昨夜、この界隈は人出が多かった。
次作本の案を進めるためにも、この夜は早めに引き上げて家路についた。
なんの本かって？ここでも、もうすぐ公開予定。
Fish la Boissonnerie
69, rue de Seine - 75006 Paris
T. 01 43 54 33 47
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Photo/F.Simon
バリエールグループが所有するレストランのファンであった経験は一度もない。
全会一致の気取り屋加減は、たいてい的を得ていないことが多いからだ。
しかしここ最近、家族で行けるレストランをお探しなら、ジョルジュサンク通りが悪くない。ホテルについているレストランの方ではなく、カフェとサロンドテが一緒になった、テラスが中庭に面している方をお勧めしたい。最高に平和な時間が保証される。
鱈の一皿３２ユーロはちょっぴり高く、エスプレッソの８ユーロなんて半端じゃないが、少なくとも、晴れやかな静寂とよく気の利いたサービスは確実。
ここでのモラルは？・・・ない。
La Galerie Joy
Hotel Fouquet's Barriere
46, avenue George V – 75008 Paris
T. 01 40 69 60 60
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パリ８区のレストラン
Photo/F.Simon
毎回この落とし穴にはまっているが、これほど「生」とグラマー度が濃厚なパリジャン的行事は他にない。
パリコレクション。
確かに、目にするだけでどつきたくなるような連中がバスの車体が一杯になるくらいこの会場にいたが、それがどうした。この類いの人間は、常にリスクを負いながらも思い切った行動に走れる連中ばかりだ。
これこそ人生のスパイス。
舞台は、僕らを旅へといざなう光効果がすごかった。
皮で覆われた戦士の装い、気取ったおかしな歩き方、天空をさまよいに出た飛行士姿の女性。たったの１５分間だったが、過酷な１年の仕事の集大成が伺えるこの一時は感動的である。
今朝もまた、僕はパリで生活をしていることを、深く幸せに感じた。
Photo/F.Simon
昨夜１２区にあるこの店を発見した時、これは読者に最適だと直感した。
新しくて新鮮で単純にうまい店。
蒸し豆腐、豚肉のスペアリブ、麺類に牛肉、餃子、豚肉のグリル、３０分間蒸し煮した鶏肉と栗のキャラメル絡め等々、全部うまかった。
シェフは、パリの星つきレストラン「シェン Chen」出身らしく、ここを開いたのは彼が今までしたかった料理を実現させるためらしい。シンプルで風味深く自由な料理。
この日は客足が少なかったから、なおさらお勧めしたい一軒だ。
Shan Gout
22 rue hector Malot - 75012 Paris
T. 01 43 40 62 14
僕らは３人で７５ユーロだった。
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Photo/F.Simon
コルディヤン・バージュの有名シェフ、ティエリー・マルクスが、レストラン「オズ」から身を引いたと耳にした。確認のために彼の秘書に電話して、従業員にその真実を聞いてもらった。
ところが、彼はまだ健在だという。
そして水槽のあるホールの看板に、確かに彼の名前は刻んであった。
受付にかぎっては笑顔でテキパキしていたが、店内は照明がちょっと傾いていて、ランチにきた客達はその動機が曖昧なようにみえた。
そして、皿の上の料理といったら！・・・最悪。
発明的でもインスピレーションを受けた料理でもない。
理解不可能な料理。
ドレッシングなしのサラダ、つまらない寿司、悲しいみそ汁に透明なデザート。
この類いの軽率さには、怒り狂った上に打ちひしがれないではいられない。
Ozu
2, avenue des Nations Unies – 75016 Paris
T. 01 40 69 23 90
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Photo/F.Simon
コスト兄弟の経営するレストランと客との関係は興味深い。客たちはいつもどこかバカにされているような気持ちになってしまう。
僕個人的には運のいいことに、このいかにもパリジャン的な店の皮肉から、ちょうどいい距離を保っての付き合いが続いている。
料理がまずいとよく耳にするが、それは間違っている。たしかに店員の態度はでかいが、毎回必ずしもそうというわけではない。突拍子もない客層なのは確かだが。
でも、誰も無理強いするわけではない。苦手なら行かなければいいだけのこと。
僕の場合は毎回とくに真剣に考えず、おまけに胃も軽くしてコストへ向かう。いつも、たくさんの光景やシーンが目に飛び込んできて、それが不満かといえば、うそになる。
コストに面と向かってコストであることを非難するのは、パリジャンらしい馬鹿馬鹿しさの一例だが、これがまたいい。そこにトニックな意地悪心が見られて、僕らが自由な証拠ともいえるからだ。
4 PLACE SAINT-GERMAIN
レストラン、アート＆ミュージック By Christian Liaigre, Jean-Louis Costes, Alex Denis
4, place Saint-Germain-des-Près - 75006 Paris
T. 01 53 63 60 60 （予約）
年中無休
営業時間 午前８時〜午前２時
Photo/F.Simon
おかしな話だが、僕はいい店を見つけると何度も通いたくなってしまうたちだ。こすり続けていたら、また新しい事実を発見できそうな気がしてならない。
それはきっと、絵画修正を仕事としていた女性とつきあった経験が関係しているからに違いない。僕らが暮らしていたアトリエで、溶剤が湯気を上げる中を彼女は絵画に近づいていく。ポートレイトの下からもうひとつのイメージが浮かび上がる。耳たぶに直角に張り付いたもの。宝石。
レストランにしても要は同じだ。今のヒットはここ「クリムリー」。この一週間で二度も来たから、もういい加減やめよう。
ブラタチーズはひっくり返るくらいうまいし、野菜の重ね焼きも同様。ヨー島産スモークされたマグロ、ステファン・バリーのヤギのフレッシュチーズに、打ち砕かれるようなワイン達。
席数少なめ。
La Crèmerie
9, rue des Quatre Vents - 75006 Paris
T. 01 43 54 99 30
日月休み
営業時間１０時〜２２時
www.lacremerie.fr
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Photo/F.Simon
